グーグル・ストリートビューでよみがえる記憶
グーグルのサービスで、ストリートビューなるものがあることは知っていた。
通りに立った目の高さのパノラマ写真を見ることができ、まさに街の景観を居ながらにして楽しむことができるものだが、個人情報に属するものが写り込んでしまうため、プライバシー保護の観点から、なんやかやと話題になっている。
グーグルで地図検索していて、たまたまストリートビューのことを思い出し、トライしてみた。滋賀のココラ辺を見たいと思ったがダメだった。ストリートビューは、ある特定の地域、それも都市部でのサービスしか行なっていない。
それで、東京を見ることとした。それも、かつて学生時代に住んでいた、目黒区の東急東横線・都立大学駅付近をである。
見覚えのある通りであった。私の通学路である。その道にそって画像を動かした。すると、今まさに取り壊そうとしている古い家具屋さんが見えてきた。
ああ、私はこの家具屋さんで勉強机を買ったのだ。あの当時、私はやる気まんまんであった。しかし、それは長くは続かなかった。その机は、しまいには物置台となった。
さらに画像を動かして、通りを進むと、これまた見覚えのある、小さな手作りパン屋さんが出てきた。昔のまんまのようです。私はこのパン屋さんのパンが好きだった。とくに好きだったのは、あまい卵焼きのようなものをはさんだサンド・パンで、もう一度食べてみたい。
この段階で、私は昔の記憶の多くを取り戻していた。次の十字路を右に曲がれば下宿先がすぐである。その十字路には酒屋と蕎麦屋があったのだ。
しかし、十字路に到達したが、酒屋と蕎麦屋はなかった。あったのはコンビニと不動産屋であった。たぶん酒屋はコンビニに変わったのであろう。よくあるパターンである。酒屋の店頭でお酒を買うということはなかったが、ごくまれに自動販売機でビールを買った記憶がある。
蕎麦屋はよく通った。そばを食べるということは無くて、ご飯ものだけ。とくにカツ丼は美味かった。もう一度たべてみたかった。カツ丼のなかのグリーンピースの色が思い出される。
私は十字路を右に曲がり、すこし行った所で、右側に画像を動かした。すると、まさに下宿先に到る路地が見えた。ここを入れば下宿先に着くのだ。しかし、路地に入ることはできなかった。残念ながら画像データがないのだ。
こうして、私の学生時代の断片を確認することができたのだが、やはり時間は確実に過ぎ去り、それに伴う、変化を止めることはできない、とあらためて思ったのでした。
そして、こういう体験をさせてくれるグーグル・ストリートビューって、ほんとうにすごい。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


