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2009年6月25日 (木)

本のページに飴が降る

たとえば、貴方なら、新幹線に乗ったとき、何をしますか?

たびかさなる新幹線での出張に慣れきった私は、座席に腰掛けたら、すぐさま本を開いて読みふけりました。

その時も、そうしました。

仙台への出張でした。

読み始めたのはいいが、なんかシックリこない。あまり面白くないのです。でもムリして読んでいました。

すると、突然、私の読んでいるページに、なんと何粒かの飴が降ってきたのです。

となりの座席の女性が、飴粒を落としたのです。

でも、何故?

私の心持を見透かされたのでしょうか?

なにをムリして読んでいるのよ。飴でも舐めたら。なんてね。

私の読んでいる本の上に、黙って飴を落とした女性もすごいが、それに対して、なんら動じることなく、受け流した私もすごい。

礼を言って、飴を舐めた。

それがきっかけで、話をした。

女性は石巻市に帰ると言う。ダンナさんが、遠洋漁業の船に乗っていて、焼津港に戻ってきたので、会うために石巻から焼津に出かけてきたのだった。

なるほど、そのようなことまで話してくれて、ありがとう、なんていうことは言わなかったが、なんか、漁業関係の人を思わせる、ザックバランな感じの人だった。

ウニは焼いて食べるのが、いちばん美味しい、なんていうことも言っていた。

仙台駅で私も彼女も降りた。

二人とも大きな荷物を持っていた。

新幹線ホームで、別れの挨拶を交わした。

「石巻まで、気をつけて帰ってください。」

「あなたも。」

そして、私は足早に、ホームの階段を降りた。

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